原 研哉 阿部 雅世「なぜデザインなのか。 」
- 作者: 原研哉/阿部雅世
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2007/10/02
- メディア: ハードカバー
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会社にあったので読みました。楽しかった。阿部雅世さんがすばらしい。
原さんも博識で発言全部が理路整然としててすげーという感じなんだけど、後半の阿部さんの建築の話あたりからのほうが断然おもしろいし、いいなーとおもう言葉も阿部さんのが多かった。オペラシティのインゴマウラー展のときにギャラリーの階段のところにあったインスタレーションも阿部さんのワークショップだったんですな。あれはよかった。
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これ間違ってないだろうけど、やっぱり言語仕様の話しかしてないから何の解決にもなってないと思う。
「やる気」とひとことに言ったってそれが「プログラミングそのものへの」である場合は少なくて、だいたい「ゲームが作りたい」とか「BBSシステムを作りたい」とか「インタラクティブな作品が作りたい」という「やる気」から出発してプログラミングに手をつけはじめるんであって、そういうことがしたいという人たちにとってもっとも「高性能」なのが、ほかならぬBASICやHSPやPHPだということでしょう。言語仕様を選んでるわけじゃない。その後プログラムが高度になっていかないのも、したいことが違うんだから無理ない。そういう人が「プログラマー」を自称していいかというと違うとは思うけど。
あと、「ではなぜプログラミング言語は最初から抽象化機能を持って産まれなかったのか?」ということも考えたほうがいいと思う(最初から持ってたよ、という話があったらごめんなさい)。初心者が抽象化が苦手なのはやる気の問題じゃないと思う。
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土日とゲラの直しなどをしておりました。
しかし自分のを直したり読み返したりしてみるに、本家Processing本のすごさにはどうにもかなわないなあと思う。こんなこと著者がいうのもなんですが。
もし躊躇してるひとがいるなら買って損なしと断言してもよいですよ。それこそ「Built with Processing」で扱ってるような初歩の初歩から、ピクセル操作したりオートマトンを作ったりクラスを作ったりファイルを入出力するような高度なとこまであまさず解説してありますし、有名な作家の作品を紹介しながら本人にプログラムによる作品についてインタビューしたインターミッションも数多く収録してる。さらに巻末には3D,画像認識,ネット,サウンド,プリント,モバイル,電子工作などなどの専門的な開発をProcessingで行うためのガイドも解説されてる。無敵ですよね。
Processing: A Programming Handbook for Visual Designers and Artists
- 作者: Casey Reas,Ben Fry,John Maeda
- 出版社/メーカー: The MIT Press
- 発売日: 2007/08/17
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これだけの内容の原稿をまとめてチェックする作業量だけ考えても気が遠くなる。しかもソフトのほうも作りながらって。とてつもないなあ。