こっちに書き忘れてましたが
日記はまたこっちに移行してます。
BCCKを作ってみた
webで本を作って共有する「BCCKS」というサービス(といってもまだサービスされてない)があって、これのクローズドベータにガビンさんに誘われたのでとりあえず一冊作ってみました。
- pipesbon!
どういうのにしようかと思ってたんだけど、ちょうどBCCKSの新着RSSをPipesで作ってみたんで、それをまとめてみた。
エディタの作業とかはまだ公開されてないので触れませんが、まあ設定項目の多いブログぐらいの感じ。マイクロブロギングとか言われている御時世からするとちとめんどいけど、作るのが本だから仕方ないのかもしれない。というか、編集して公開して自分で見てみたら、ほんとに「本」になってるのがびっくりした。本の体裁のブログとか、ウェブマガジンとかじゃなくて、「本」。
内容がなんであれ、松本弦人さんのレイアウトとデザインの力で「本」になるってのは感動しますよ*1。ちなみにタイトルの書体とか、テキストの色とかは変えられるわけですけども、よく言われる「デザインというのはレイアウトの時点でほぼ固まっていて、コスメティックなとこでは覆らない」みたいな話を実際に体験できた気がしました。
*1:ページにちゃんと陰影がついてるのもいいのかも
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モノノケダンスを買いにひさしぶりにタワーレコードに行ったら、まだ買ってなかった細野晴臣トリビュート2の試聴機があった。これiTunesStoreのでサンプルを聴いた感じだとぴんとこなかったんだよなーと思いつつも改めて聴いてみると、セニョールココナッツの「東京ラッシュ」のイントロでノックアウト。いわゆる試聴機マジック。購入。
- アーティスト: 電気グルーヴ,石野卓球,ピエール瀧
- 出版社/メーカー: キューンミュージック
- 発売日: 2008/02/14
- メディア: CD
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細野晴臣 STRANGE SONG BOOK-Tribute to Haruomi Hosono 2-(DVD付)
- アーティスト: オムニバス,鈴木慶一,HANNO + FUMIYA + AOKI,セニョール・ココナッツ,ハース・マルティネス with ヴァン・ダイク・パークス,大貫妙子,キセル,ドクター・ジョン,鈴木茂+ 青山陽一
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なんつーか、僕は音楽の印象をイントロで決めてるのかもなーと思った。iTunesStoreってサンプルがフェードインで途中から始まってるのが多くて、まあイントロが死ぬほど長い曲はどうするとか、いろいろあるんでしょうけど、でもあれはたぶんよくない。音楽を途中から(しかもフェードインで)聴く人なんかいないんだから。
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週末はまた北九州にコドモを見に行ってたんだけど、その前に渋谷リブロの円城塔「Boy's Surface」サイン会も行ったよ。ご本人に気になってたことを確認できたのがよかった。
僕がまだ学生だった99年とか2000年のころ、どこかしらのリンク集をたどって見つけて巡回していたサイトのなかの一つに東大で複雑系の研究をしてるらしい博士過程の学生かポスドクの方のサイトがありました。そのサイトにときどき追加される、連作らしいけど毎回まったく形式の違う、SFのような冗談のような、どちらにせよ独特の切なさが織り込まれた、当時の僕としては「こういう人が書いたこういうものが読みたかった!」と思いながらもそう言う相手もおらずひとりでひっそりと楽しみにしていた小説群がほかならぬ「Self Reference Engine」と題されたものだったのですな。その後そのサイトはいつしかNotFoundとなり、あの方はどこにいったんだろうなあと探してみたこともあったのですが移転した様子もなく、8年ほどの後突如再び「Self Reference Engine」なる文字列を発見し、今に至ります。その他もろもろ*1。
新作も相変わらず魅力的なわけのわからなさです。
諸_芸術展
横浜のZAIMに移動して多摩美大学院情報芸術コースの学外展も見てきた。
- 多摩美術大学大学院美術研究科 デザイン専攻情報デザイン領域情報芸術コース学外展 「諸_芸術展」
こちらのほうがメディア芸術祭より楽しめた。とりあえず谷口暁彦さん*1の作品が触れたのがよかったな。ひとつはスーパーマリオをプレイして時間について考えさせるという他人事とは思えないものだったし。
ここで作品観れますよ(「六本足の猫」)。実際はタッチパネルで自分で操作できる。
スーパーマリオのほう(「jump from ...」)は、ちゃんと体験のほうがインパクトが強烈なのがすごい。なんだろあれ、ジャンプするつもりでボタン押すことが「他人にジャンプボタンを押させている」ことになるからかなあ。かなり気持ち悪(いい意味で)かった。
文化庁メディア芸術祭
仕事のキリがよかったので半休にして遊んできた。
とりあえず国立新美術館の文化庁メディア芸術祭に。
なんだかんだいいつつ毎度見にきてる気がするんだけど、これまで東京都写真美術館で狭苦しく開催されてたのが今回からは新美術館の1フロアにアート部門からマンガ部門までフラットに展示されておりました。しかもなんか垂れ幕やら天井からフロアを照らすにぎやかしの照明なんかもあって見本市っぽいっていうか、文化より商業のにおいのほうが強くてなんとも。この賞と展覧会がいったい何のためにあるのかますますわからなくなった気がする。フラットに並ぶとアート部門には海外作家の作品が目立つのに他の部門にはまったくないのは明らかに不自然だし。あと学生CGコンテストの作品もほとんど区別なく展示されてるのもどうかと思う(同じ作品がそれぞれで選出されて同フロアの2カ所に展示されてたりするんですよ!)
アート部門大賞の「nijuman no borei」は興味深く見たけど、これアニメーション部門じゃなくてー? と思ったりもして*1。
*1:実際は作家がアート部門にエントリーしてるんだろうからあんま関係ないけど