猛スピードで母は (文春文庫)

読み終えた。素晴らしかったな。泣けた。
長嶋有は「タンノイのエジンバラ」を前読んであんまりピンとこなかったけど、本領はこっちだな。

猛スピードで母は (文春文庫)

猛スピードで母は (文春文庫)

 しばらくの間、苺だけを食べ続けた。
 「パックマンも苺たべるよ」私はいってみた。
 「そうか」
 「一個二百点」さくらんぼが百点、メロンは五百点。
 「じゃあ、私はもう千点だな」洋子さんは手元に並べたへたをみつめながら
 「本当はさくらんぼが好き」といった。