桜井政博のゲームについて思うこと Think about the Video Games
桜井政博のゲームについて思うこと Think about the Video Games
- 作者: 桜井政博
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2005/03/31
- メディア: 単行本
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風呂でいっきに読みました。「星のカービィ」シリーズ、「大乱闘スマッシュブラザーズ」、「メテオス」のゲームデザイナー桜井政博さんの週刊ファミ通連載をまとめたもの。ファミ通本誌で読もうと思いつついっつも読み損ねていた(永田さんの連載もそうだけど)ので本にまとまって読めるのはうれしい。
通読してわかるのは、桜井さんが考える「ゲーム」の理想がかなり「遊びのツール」寄りにあるということで、「クリアできなくたっていいじゃん」「勝てなくてもいいじゃん」「ゲームのクリアランクが低くてもいいじゃん」、「それより触っただけで楽しくなきゃだめじゃん」とでもいうような、一貫したゲームのとらえかたが気持ちいい。実際たしかに、桜井さんのゲームはそうなっているのだ。そういえば、「メテオスひそかにレポート」*1で、実は連鎖系の落ち物パズルが苦手…と告白してた*2のも、僕もわりとそうなんで共感してました。
でもこの本、構成はだめなんじゃないかなー。僕としては一貫した桜井さんのコラムに最初から最後までつかりたい感じなんだけど、コラムとコラムの間にこまかい雑談インタビューが挟まっているので、しかもそれぞれのコラムは短いこともあって、なんだかぶつぶつ切れたものを読まされてる気がする(しかたないので、雑談のほうは無視して飛ばして読んだ)。ちょうどあれだ、ローディングが多いゲームみたいな。
本誌連載ですでに内容を知ってる読者のためのサービスなんだろうけども、追加要素がジャマになって本編が楽しめないって、ゲームでもよくあるダメなパターンじゃん! せめてページのはじの決まった位置にちょこっとあるような構成になってれば、気にせずに読めるのにね。