dotimpact2004-04-11

足を伸ばしてせんだいメディアテークなんてどうだ? とも思ったんだけど、企画展にいまいち惹かれなくあとやっぱ遠いよ*1ということで、結局水戸芸術館の企画展「ロンリー・プラネット」へ。

六本木クロッシングとは対照的に、たんねんなキュレーションでちゃんとどこかしらに連れて行かれた感がありました。旅行ガイド本の名前をタイトルに拝借してるのも自負のあらわれかしらん。それぞれの作家の作品も欲しいくらい素敵でしたよ。

なんというか、どの作品も一見して「不吉さ」ふくんでいたという印象がありまして。でもそれは後味が悪いわけではなくて、むしろありのままを見たのだという爽快感があるのでした。まわりをとりはらったロンリーの状態においてわれわれはいささか「不吉」なのであり、加速しながら後退するカメラのフレームの中でフィルムの粒子よりも小さくなり消え去るのでしょう。

あとあれだ、幼さとそれゆえのグロテスクさとしての「ロンリー」と宇宙的巨視感(「プラネット」)が同居する世界観といえば「セカイ系」的にもマストかもだよ。水戸芸術館には塔もあるしね。

*1:遠いといえば今年の夏の広島行きの折には山口情報芸術センターにも足を運んでみたいものです