かなり遅いですが初めまして言及など

興味深く読んでおります。
そしてほぼ関係ない話なので言寄せるのもはばかられるのですが、なんかムズムズするので。

ドラマ「白線流し」の舞台は松本市なんですが、そもそもモデルとなったドキュメンタリーの取材先は岐阜県高山市の県立斐太高校で*1、これはもう「郊外」という言葉すらおこがましい山奥の田舎と言って間違いない(少なくとも当時は)ですし、さらにいえばそこは工芸と漬物と奇祭で身を立てるような「臭い」のある街だったのかもしれません。ドラマの舞台が松本になったのはロケと東京からの移動の都合だったろうと思いますが、ドラマの骨子と素朴な行事だけを別の都市に掠め取っていく姿勢にはまったく思い入れのない卒業生*2としても鼻白んだ記憶があります。

ドラマ自体は未見ですので議論に立ち入ることはしませんが、「白線流し」の松本市自体が、そもそも「入れ替えられた」ものだったこと、あるいは「臭い」を人工的に脱臭したものだったかもしれないことのみ指摘しておきます。

そしてその高山市もほかならぬ松本市との県境を越える念願の安房トンネル*3の開通以来は「郊外」化一直線といった具合です。自分の故郷にココイチ吉野家が出来ていくことの感慨…というか妙な感じというのには、どの程度の共感が得られるものでしょうか。

*1:http://www.fujitv.co.jp/hakusen/about.html

*2:リアル斐高生時代は入学以来一度もかぶってない学帽の白線を思い出と称して流す「伝統の行事」に心底ムカついており、卒業式には行事をボイコットして友達の家でコタツに入っていたものです

*3:http://www.pref.gifu.jp/kouhou-c/manmannaka/vol20/spot_1.htm