御茶ノ水
「手で作る本」という、自家製本のやりかたをめちゃめちゃ親切に解説したいい本がちょい前に出てたんですが、その本の著者山崎曜さんの出版記念展「手で作る可能性」を美篶堂ギャラリーで見てきました。
- 作者: 山崎曜
- 出版社/メーカー: 文化出版局
- 発売日: 2006/03
- メディア: 単行本
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本を書くうえでつくられた本、というか、ややこしいな、綴じかたを解説するためにつくられた見本の本が飾られていて、それぞれ解説がついていて、しかも(手袋をつければ)手にとって開いてみられるという展示。いわば「手で作る本」の作りかた、MAKING OF "HANDMADE BOOKMAKING"。MAKEの3乗って感じ。
解説がおもしろかったです。山崎さんがほんとうに楽しんでる、いい本ができた、ちょっと自慢させてよ、という感じが伝わってきて。本での綴じかた解説図のために、山崎さんが手の位置や道具の持ち方を実演したエピソードがふれられていたんですけど、「このカッターの持ちかたにたどり着くのに4年かかった」とか書いてあってすげー! とか。
もちろん手製の本もうつくしかった。かざりのように結ばれた綴じひもやリボン、丁寧に張られた表紙の布張りを手袋でこわごわふれてみると、なるほど装丁というのは本の衣装なんだなーと思えました。
会場には「手で作る本」の未綴じ本(!)が売っていたのでおもわず購入。うーむ、この不器用にできるのか。